早すぎる野良犬の挨拶と、遅れまいと続く鶏の返事。
カーテンの隙間。
電気仕掛けの真っ赤なサルと目があった。
とうとう朝になったので、甘すぎるパンを食べにリビングへ。
割れた窓ガラスから見えたのは、
蜘蛛の巣を被ったマリア像の後ろへ隠れる、火薬銃を手にした少年と、
クリスマスソングを歌う半袖の少女たち。
頭痛が起こりそうなほどの賑やかのゲームアーケードを建てたのは、
メガネをかけた無口の叔父さん。
ソファに座るおばあちゃんと、ロック・ミュージック。
白すぎるコーヒーを飲みほす。
それからメーターの壊れたバイクが走り出すと、とうとう訪れた1月9日、10時35分。
それでは、また会いましょう。
ベルの鳴らない教会の前で。
L
2015年、フィリピン、レガスピにて。
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