日の出ずるクソの国からこんばんは
鮨詰め列車も今日はおしまい
金属の根を張る線路の金切声は徐々に薄れてゆく
隣のおやじが笑い出す
その笑い声が頭にこだまする中、僕はサバンナに住むあの子の横顔を思い描く
意識はこの箱のごとく揺れている 一杯の水が欲しい
たった一杯の水を求め、真夜中のコンクリートの荒野を彷徨うこと5時間
いびきのうるさい嗚咽たちが僕の道を包む
次第に消えてゆく手と足の感覚
まだ見ぬ革命の影が街灯の裏にこぼれている
この国に再び日は昇のだろうか
サバンナにいま日は昇っている
荒地の住民が目を覚ます頃には
僕らは短い眠りに急かされる
L and K
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