薄暗い道に、
ボロボロの赤提灯が見えた。
今にも消えそうに電球が光っている。
ヨロヨロとした足取りで席に着く。
とりあえず生ビール。
そう注文した男たちの
顔はすでに赤らめている。
すでにどこかで飲んできたのだろう。
彼らは一二杯飲み終ると、
すぐに店をでていった。
この通りは生ゴミの匂いで臭い。
酒臭い男たちが気にすることでもないが。
いや、あともう一杯。
暗闇の中に消える背中がそう言っているように見えた。
(たこやき)
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